カルチャーの話し
インクレイブの仕事や職場の内側をいくつか取り上げてご紹介。インクレイブらしいひとつの文化(カルチャー・社風や企業体質)として定着していて、これらが日頃の仕事や会社生活のなかで活かされていきます。
①1+1=3
ひとつの案件に取り組むときにそれぞれの分野のエキスパートが集まり、A00策定による徹底した方針協議から課題本質を見極めたプランニング開発を行っています。「1人+1人=3人以上」になるように。お預かりしたお客様の仕事に対して、担当エキスパートの人数以上の判断レベルを集団思考で目指す仕組みです。効果根拠の高い仕事をお客様にお届けしています。
②A00(エー・ゼロ・ゼロ)
もともと、アメリカ軍の任務指令書内で使われていて「目的」という意味を持ちます。インクレイブにおいてもこれを仕事を進める上での「掟」としてきて今があります。お客様から要請された仕事の品質や達成性能を守り、仕事の入口からゴールまで一貫したエンジニアリングワークが成立するように、このA00(=仕事設計図)を重要視した仕事の進め方を行っています。
③未来最適と全体最適
お客様から要請された仕事を理想的なカタチにしてお届けするために、未来にも通用する耐用性能や育成プランを考え、現在最適論や部分最適論ではなく、もっと先を見据えた最適なプランを編み出していこうとする考え方です。お客様の大切なお金(予算という財産)を預かる責任重大な仕事ばかりなので、一過性の品質や効果だけに陥らないようにする考え方です。
④プロジェクト活動
プロジェクト活動はインクレイブのひとつの「DNA」です。社員たちから起案した場合も、これを通常業務と同様の位置づけで独自活動していくことが認められます。IT製品のいくつかも、こうしたプロジェクト活動から生まれました。仕事ばかりではなく、社外レクリエーション活動(BBQイベントやカート耐久レース参戦など)等もプロジェクトから始まっています。
⑤自分の次がお客様
“自分の仕事を渡す次が「お客様」である”という考え方です。そのリレーションをみんなが守ることで、最終的なクライアント様までしっかりとした品質の仕事が届いていきます。お客様のことを第一に考えた技術開発や制作が常にできるように、自分の仕事を渡す次の社内の担当者こそが「自分のお客様である」と捉えた仕事をみんなで進めていくように心掛けています。
⑥ノルマゼロ
会社と個人をより豊かに伸ばしていくには、売上や利益は当然必要です。でも、創業以来これを実現するために「目標」をノルマ化したことが一度もありません。これからもしません。売上(利益)はあくまでも、私たちが行った仕事の結果論であり、お客様からの通信簿の集まりだからです。この論理で大きくなれる「ITプロダクト企業」をみんなで目指しています。
⑦Yes and
議論は喧嘩や鬩ぎ合いではありません。でも、会社単位でより高度でいい仕事を目指していくために必要な摩擦はしっかり起こさないといけないことも事実。YESなのかNOなのか、ではなく、YESでもあるしNOでもあるという捉え方のもと、それぞれの意見や考え方を尊重して掛け合わせ、これまでにない新常識の答えを集団思考で見つけていくように仕事を進めています。
⑧プラス1(ワン)
「自分の次がお客様」と同様の概念ですが、頼まれた範囲や内容の仕事を当たり前にこなして渡すだけではなく、ちょっとだけ「おせっかい(プラス1)」を加えて、その仕事をどんどん膨らましていこう、とする考え方です。お見積もりには現れない「プライスレス」なアイデアやご提案の数々は、こうしたバックエンドから生まれていて、お客様からも喜ばれています。
⑨全員エキスパート主義・全員ユーザー主義
「その仕事を担当する技術者としての自分自身が誰にも負けないエキスパートになっていないといけない」。それを目指しながら成長していく、仕事に取り組んでいくことを主義とした考え方です。同時に、その製品やサービスを使っていく実際のお客様の立場や気持ちに常に立った開発や制作ができるよう、自他非分離を併せ持った技術者としての成長を目指しています。
⑩人間性と個性の尊重
インクレイブではどこを切っても金太郎飴のような組織や社員をつくりません。そのためにも、理念や運営方針といった在籍基盤(ベーススピリッツ)のところは、社内研修やOCT&OJTを通じてみんなで合致させていきます。だからこそ、自分の得手分野を活かした仕事を仲間と思い切りやっていくことが可能になるわけです。これがインクレイブが考える適材適所です。
⑪現場主義
お客様から依頼された仕事を机上だけでつくることをしません。これらが実際に使われていく現場はどうなっているのか。そこにある「現場・現物・現実」を掴むことからしか課題に対して有効な仕事を実現することはできません。この考え方から捉えていく「現状把握」こそが仕事の第一ボタン。すべての思考は「現場」からであり、ゴールは「現場」にあり、です。
⑫“さん”呼び
とくに会社からルール化されて指示された仕組みではないのですが、ごく自然と社内においては役職や入社経歴、勤続年数に関わらず誰もが仲間のことを「さん」付けで呼び合っています。社長に対しても「吉尾社長」と呼ぶ人はひとりもいなくて、全員が「吉尾さん」です。「呼び捨て」でもなければ、「くん」や「ちゃん」でもないところが、大事なポイントです。
⑬OCT&OJT
インクレイブの人材育成システムの柱は、OCT(オンザチャンストレーニング)とOJT(オンザジョブトレーニング)で成り立ちます。企業はヒトなり、仕事はヒトがするもの。技術者は「ヒト」としての謙虚さや成長機会を大切にして捉えて活かしていく考え方を併せ持っておかなければいけません。そのすべては、私たちを必要としていただける「お客様」のため、です。
⑭自由闊達
自由闊達は「わがまま・気まま・自分勝手」とは違います。目標を高く掲げた仕事を個人都合や利害で捉えることなく、健全かつ純粋なぶつかり合いで答えを編み出していくことが大事。お客様の仕事を前にして、役職や入社経歴や年齢をも超えてそれぞれのエキスパートがフェアに議論を重ねる。自由闊達は、いい仕事になっているかを計るバロメーターのひとつです。
⑮一石二鳥
インクレイブは、仕事の業績だけを上げる結果では足りません。その仕事を通じて取り組んだ個人やチームがしっかり自己成長できたこと、にもこだわっています。給料をどんどん上げてもらわないと困ります。そのためにも「仕事の業績」と「個人の成長」は、一石二鳥で。とことん自分の為に仕事を進めたその結果で、大切なお客様に応えていくことに、こだわっています。
⑯NGワード
誰もが持っている「マイナス性質の潜在思考」と明るく楽しく戦っています。入社して間もない若い社員は、「無理・だろう・一応・たぶん・絶対」などのワードを会話の中で多用します(笑。自然体のままでこういうNGワードがまったく出ない先輩たちの姿勢や考え方、仕事結果などに直に触れているので、その意味や重要性はちゃんと分かってくれているみたいです。